1980年代前半に起きた被害総額2000億円、被害者3万人という日本犯罪史上最悪の詐欺事件と呼ばれる「豊田商事事件」。
その事件の首謀者である、豊田商事会長の永野一男が1985年(昭和60年)6月18日に自宅マンションで殺害されました。
会長を殺害した犯人は現行犯逮捕されていますが、この事件には「黒幕」がいるのではないかとの噂があります。
こちらの記事では、本当に黒幕がいたのか?
そして、不可解な点や動機、殺害現場のマンションなども詳しく調査してみました。
豊田商事会長刺殺事件の犯人に黒幕がいた?
豊田商事会長刺殺事件の犯人は、飯田篤郎(56)と矢野正計(30)と言われています。
二人の後ろに黒幕がいたかを調べましたが、残念ながら詳細はわかりませんでした。
しかし不可解な点も多く、黒幕は実在するのでは?という噂の理由を調べてみました。
1. 犯人の動機があいまいだった
取り調べでのはっきりしない犯行動機やコロコロ変わる意見に警察は疑問を抱いています。
永野一男を殺害した犯人たちは黒幕に金で雇われたのではないか?との声も。
2.殺害時の状況が出来すぎている
殺害時の状況も不審な点が多いといわれています。
まず、永野一男が逮捕されるとの噂があり、マスコミがたくさん押し掛けている中で2人は永野一男の自宅へ侵入しています。
そして2人は侵入してからすぐに会長を刺殺しており、あまりにも手際が良すぎるのではないかとの指摘も。
3.政治家や宗教団体、反社会勢力との関わり
永野一男は政治家のコネクションが多かったと言われており、裏で賄賂を受け取っていたのではないかという噂があります。
そして永野一男は、生前心酔していた宗教団体に多額の献金をしていたため、団体としてはそのやり取りを隠したかったのではないかとの話も。
また、反社会勢力、いわゆる暴力団や右翼とのつながりも噂されており、だまし取った資金を億単位で闇社会へ流していたのではないか?とも言われています。
以上の事から、永野一男が逮捕されることによって情報を明るみにされたくない黒幕が口封じのために、実行犯を雇ったのではないかとの噂が広まったようです。
真実かは分かりませんでしたが、どれも説得力がありますよね。
実際、会長の永野一男の聴取が始まる前に殺害されてしまったため、今でも「豊田商事事件」の真相は明らかになっていません。
犯人は、わざわざマスコミの多い日を選び、しかもインタビューにまで答えています。
「自分たちを捕まえてくれ」と言っているようなものです。
こんなことが本当にあったのかと思うような事件ですよね。
映画やドラマの世界を見ているようです。
豊田商事会長刺殺事件の犯人の動機は?叫び声が響き渡った?
2人は直接「豊田商事事件」の被害者ではなく、高齢者を騙して大金を奪った豊田商事を許せず、知人に頼まれたことが犯行の動機だったようです。
事件当日は、永野一男の自宅マンションに40名ものマスコミ関係者が詰めかけていました。
そこに2人の男が姿を現し、毎日新聞の記者が「何をしに来たのか?」と尋ねると、
被害者6人から「金はもうええ、永野をぶっ殺してくれ」と頼まれたと答えたそうです。
そして、マスコミ陣が持ち込んでいたパイプ椅子で永野一男の玄関を強く叩き始め、さらにもう1人の男が窓の防犯用格子を破壊し窓を破って侵入。
部屋の中から激しく争う物音や叫び声が聞こえ、その約90秒後に血だらけの2人の男が窓から出てきて
「おい警察呼べはよ。俺が犯人や」とマスコミ関係者らに言ったそうです。
銃剣で刺された箇所はなんと13か所!
本当に「頼まれた」からといって出来ることなのでしょうか。恐ろしいです。
犯人は逮捕後に
「豊田商事のやり方が気に入らないので義憤に駆られてやった」
「殺すつもりはなかったが、報道陣に煽られた」
など証言を二転三転させています。
豊田商事会長刺殺事件の現場はどこのマンション?現在は?
永野一男はこのマンションの5階に住んでいたそうです。
マンションは現在どうなっている?
マンション自体はそのままですが、永野一男が住んでいた部屋に今も誰かが住んでいるのかは分かりませんでした。
このマンションで殺人事件があったことは有名なため、20年以上経っていますが住むには勇気がいりますよね。
豊田商事会長刺殺事件の犯人の黒幕/動機/マンション まとめ
犯人の動機は「頼まれたから」で、黒幕がいたのかは憶測の域を出ない結果でした。
マンションはそのままですが、永野一男が住んでいた部屋が現在どうなっているかまでは分かりませんでした。
しかし調べれば調べるほど、不可解な部分が多く、黒幕説が長年ささやかれてきた理由もわかりますね。
自分では自覚がなくても詐欺に関わってしまう可能性があるこのご時世。
日ごろから気を付けて生活していきたいですね。
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